日記、雑記
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現在、アップダイクの『カップルズ』に苦戦中。内容がかなり微妙なのはもちろんだが、もう1点、翻訳にも問題があると思う。
というのもこの本では過去の会話(回想シーン)は全てひらがなとカタカナが反転して書かれているからだ。確認していないので間違っているかもしれないが、原文のその部分がイタリック体にでもなっているのではないかと思う。この反転して表記する手法は、特に珍しいものではなく、例えばSFやホラーなどで異星人や怪物の類が話す際に、その不気味さや異質さを強調するために使われたり、あるいは別の言語で話している時に区別するために使われたりする。これが数行程度ならさして問題はないのだが、この本の中では何ページもその調子で続いたりするものだから、読みにくくて仕方がない。いい加減慣れてはきたものの、それでもまだ登場人物たちがカタコトで話しているように思えて、変な感じがする。ここは普通に表記しても良かったのではないかと思うのだが・・・。
この本の訳者は宮本陽吉氏で、先日読んだ『走れウサギ』も訳されていた。その時には読みにくさは感じなかった(あくまでも文章上)のだが、今回はこれが下巻まであることを思うと少々気が重くなる。がんばって読もう・・・。
というのもこの本では過去の会話(回想シーン)は全てひらがなとカタカナが反転して書かれているからだ。確認していないので間違っているかもしれないが、原文のその部分がイタリック体にでもなっているのではないかと思う。この反転して表記する手法は、特に珍しいものではなく、例えばSFやホラーなどで異星人や怪物の類が話す際に、その不気味さや異質さを強調するために使われたり、あるいは別の言語で話している時に区別するために使われたりする。これが数行程度ならさして問題はないのだが、この本の中では何ページもその調子で続いたりするものだから、読みにくくて仕方がない。いい加減慣れてはきたものの、それでもまだ登場人物たちがカタコトで話しているように思えて、変な感じがする。ここは普通に表記しても良かったのではないかと思うのだが・・・。
この本の訳者は宮本陽吉氏で、先日読んだ『走れウサギ』も訳されていた。その時には読みにくさは感じなかった(あくまでも文章上)のだが、今回はこれが下巻まであることを思うと少々気が重くなる。がんばって読もう・・・。
昨年、まとめて落札したアップダイクを4冊読み終えた。『同じ一つのドア』(短編集)、『プアハウス・フェア』、『走れウサギ』(上下)だ。
短編はアーウィン・ショーを思わせるような都会派な感じ。『プアハウス・フェア』は老貧院が舞台ということで異常に主要登場人物の平均年齢が高いが、それぞれが個性豊かでメッセージ性もあって良かったと思う。そして満を持して代表作である『走れウサギ』に入ったのだが、これには少々困った。
『走れウサギ』はケルアックの『路上』(以前読んだ時に相当辟易させられた)に影響を受けたという話は知っていたので、ある程度予測はしていたのだが、とにかくその露骨な表現(何の表現なのかはお察しを・・・)にはうんざりさせられた。そこで改めて思ったのだが、何故に現代米文学(に限らないかもしれないが、某日本のM氏、頼んでもいないのに翻訳にまで手をだす、などもいるし)はこうも露骨な表現を用いたがるのだろうか。ジョン・アーヴィングを読んだ時にも感じるのだが、果たしてそこまで具体的で露骨な表現が必要なのかどうかと思ってしまう。まぁ、ヘンリー・ミラーくらいになるとそればっかりなので諦めもつくのだが、アップダイクにしろアーヴィングにしろなんだか損している気がしてならない。
無論、これは私が多分に保守的であるからかもしれないが・・・・・・・・・。
短編はアーウィン・ショーを思わせるような都会派な感じ。『プアハウス・フェア』は老貧院が舞台ということで異常に主要登場人物の平均年齢が高いが、それぞれが個性豊かでメッセージ性もあって良かったと思う。そして満を持して代表作である『走れウサギ』に入ったのだが、これには少々困った。
『走れウサギ』はケルアックの『路上』(以前読んだ時に相当辟易させられた)に影響を受けたという話は知っていたので、ある程度予測はしていたのだが、とにかくその露骨な表現(何の表現なのかはお察しを・・・)にはうんざりさせられた。そこで改めて思ったのだが、何故に現代米文学(に限らないかもしれないが、某日本のM氏、頼んでもいないのに翻訳にまで手をだす、などもいるし)はこうも露骨な表現を用いたがるのだろうか。ジョン・アーヴィングを読んだ時にも感じるのだが、果たしてそこまで具体的で露骨な表現が必要なのかどうかと思ってしまう。まぁ、ヘンリー・ミラーくらいになるとそればっかりなので諦めもつくのだが、アップダイクにしろアーヴィングにしろなんだか損している気がしてならない。
無論、これは私が多分に保守的であるからかもしれないが・・・・・・・・・。
2009年の読書メーター
読んだ本の数:89冊
読んだページ数:25829ページ
フィツジェラルド短編集 (新潮文庫)読了日:01月03日 著者:F.S. フィツジェラルド
フェリシアの旅 (角川文庫)読了日:01月08日 著者:ウィリアム トレバー
読了日:01月11日 著者:ジャック・ロンドン
狐になった奥様 (岩波文庫)読了日:01月11日 著者:ガーネット
読了日:01月14日 著者:アン ビーティ
破壊者ベンの誕生 (新潮文庫)読了日:01月19日 著者:ドリス レッシング
読了日:01月22日 著者:スタインベック,西川 正身
狐になった奥様 (岩波文庫)読了日:01月24日 著者:ガーネット
大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)読了日:01月30日 著者:J.D. サリンジャー
読了日:02月03日 著者:アラン・シリトー,永川 玲二,Alan Sillitoe
読了日:02月03日 著者:アーウィン ショー
本当は新潮文庫。
読了日:02月08日 著者:ソール・ベロー
路上 (河出文庫 505A)予想通り好きにはなれない。まぁ、これも勉強、何事も経験。
読了日:02月16日 著者:ジャック・ケルアック
読了日:02月16日 著者:G.ジェニングズ
読了日:02月23日 著者:桐生 操
読了日:02月24日 著者:ノリス
夜の樹 (新潮文庫)読了日:02月24日 著者:トルーマン カポーティ
読了日:02月27日 著者:ノリス
鳩の翼〈上〉 (講談社文芸文庫)読了日:03月08日 著者:ヘンリー ジェイムズ
読了日:03月10日 著者:ヘミングウェイ
マーク・トウェイン短編集 (新潮文庫 ト 4-3)読了日:03月17日 著者:古沢 安二郎,Mark Twain
鳩の翼〈下〉 (講談社文芸文庫)読了日:03月19日 著者:ヘンリー ジェイムズ
人間とは何か (岩波文庫)読了日:03月23日 著者:マーク トウェイン
失われし書庫 (ハヤカワ・ミステリ文庫)読了日:03月29日 著者:ジョン ダニング
読了日:04月01日 著者:野口 肇
読了日:04月02日 著者:アンダスン
賢い血 (ちくま文庫)読了日:04月04日 著者:フラナリー オコナー
読了日:04月04日 著者:野口 肇
風の影〈上〉 (集英社文庫)読了日:04月08日 著者:カルロス・ルイス サフォン
風の影〈下〉 (集英社文庫)読了日:04月13日 著者:カルロス・ルイス サフォン
ティファニーで朝食を (新潮文庫)読了日:04月15日 著者:カポーティ
ガープの世界〈上〉読了日:04月21日 著者:筒井 正明,ジョン アーヴィング
ガープの世界〈下〉読了日:04月25日 著者:筒井 正明,ジョン アーヴィング
緋色のヴェネツィア―聖(サン)マルコ殺人事件 (朝日文芸文庫)再読
読了日:04月27日 著者:塩野 七生
銀色のフィレンツェ―メディチ家殺人事件 (朝日文芸文庫)読了日:04月29日 著者:塩野 七生
欲望という名の電車 (新潮文庫)読了日:04月30日 著者:T.ウィリアムズ
O・ヘンリ短編集 (2) (新潮文庫)読了日:05月01日 著者:O・ヘンリ
読了日:05月06日 著者:太田 信隆
聖徳太子は蘇我入鹿である (ワニ文庫)再読
読了日:05月09日 著者:関 裕二
天武天皇 隠された正体 (ワニ文庫)再読
読了日:05月10日 著者:関 裕二
読了日:05月20日 著者:シオドア・ドライサー,Theodore Dreiser,大久保 康雄
読了日:05月28日 著者:シオドア・ドライサー,Theodore Dreiser,大久保 康雄
夏服を着た女たち (講談社文庫)読了日:05月30日 著者:アーウィン ショー
読了日:05月31日 著者:ゴットヘルフ,山崎 章甫
ねじれた伊勢神宮―「かたち」が支配する日本史の謎 (ノン・ポシェット)読了日:06月02日 著者:宮崎 興二
堕落論 (角川文庫クラシックス)最初にして最後の安吾。サヨナラ、もう読まないから安心してくれ
読了日:06月09日 著者:坂口 安吾
グレート・ギャツビー (新潮文庫)読了日:06月14日 著者:フィツジェラルド,野崎 孝
読了日:06月16日 著者:ベネット
読了日:06月19日 著者:コンラッド
読了日:06月22日 著者:ソール・ベロー
死者の書・身毒丸 (中公文庫)読了日:06月25日 著者:折口 信夫
読了日:06月27日 著者:バーナド・ショー
南イタリア周遊記 (岩波文庫)読了日:07月01日 著者:G. ギッシング
藤原氏の正体―名門一族の知られざる闇再読
読了日:07月03日 著者:関 裕二
新視点古代豪族の研究―古代天皇家との暗闘史を解く事件・系譜・伝承のすべて (別冊歴史読本 (12))再読
読了日:07月06日 著者:
読了日:07月09日 著者:バーナード・マラマッド
遠い声遠い部屋 (新潮文庫)読了日:07月15日 著者:カポーティ
読了日:07月23日 著者:越川 芳明,Robert Coover,ロバート クーヴァー
フォークナー短編集 (新潮文庫)読了日:07月28日 著者:フォークナー
死者の書・身毒丸 (中公文庫)読了日:07月30日 著者:折口 信夫
読了日:08月02日 著者:アーウィン・ショー
黄金のローマ―法王庁殺人事件 (朝日文芸文庫)読了日:08月05日 著者:塩野 七生
読了日:08月08日 著者:アーウィン・ショー,ロナルド・サール,中西 秀男
再読
読了日:08月15日 著者:梅原 猛
読了日:08月16日 著者:ジェイムズ・フェニモア クーパー
読了日:08月23日 著者:ジェイムズ・フェニモア クーパー
O・ヘンリ短編集 (3) (新潮文庫)読了日:08月23日 著者:O・ヘンリ
読了日:09月01日 著者:アーウィン ショー
長距離走者の孤独読了日:09月04日 著者:アラン・シリトー,丸谷 才一,河野 一郎,Alan Sillitoe
サイダーハウス・ルール〈上〉 (文春文庫)読了日:09月13日 著者:ジョン アーヴィング
動物農場 (角川文庫)読了日:09月21日 著者:ジョージ・オーウェル,George Orwell
サイダーハウス・ルール〈下〉 (文春文庫)読了日:09月30日 著者:ジョン アーヴィング
シャーロック・ホームズの生還 (創元推理文庫 (101‐3))読了日:10月07日 著者:コナン・ドイル,阿部 知二
義に生きたもう一人の武将 石田三成読了日:10月09日 著者:三池 純正
再読
読了日:10月10日 著者:深町 真理子,ロバート・L.フィッシュ
読了日:10月14日 著者:キャサリン・アン・ポーター
老人と海 (新潮文庫)読了日:10月20日 著者:ヘミングウェイ
新選組物語―新選組三部作 (中公文庫)読了日:10月21日 著者:子母沢 寛
ウルトラ怪獣列伝 (PHP文庫 ふ 29-1)読了日:10月27日 著者:ブレインナビ
読了日:10月28日 著者:マラマッド
ワインズバーグ・オハイオ (講談社文芸文庫)読了日:11月07日 著者:シャーウッド アンダソン
誰がために鐘は鳴る〈上〉 (新潮文庫)読了日:11月15日 著者:アーネスト ヘミングウェイ
誰がために鐘は鳴る〈下〉 (新潮文庫)読了日:11月22日 著者:アーネスト ヘミングウェイ
ぷえるとりこ日記 (岩波文庫)読了日:11月25日 著者:有吉 佐和子
アイルランド幻想 (光文社文庫)読了日:11月26日 著者:ピーター トレメイン
ケルト妖精物語 (ちくま文庫)読了日:11月30日 著者:井村 君江
ガラスの動物園 (新潮文庫)読了日:12月13日 著者:テネシー ウィリアムズ
読了日:12月17日 著者:ヘミングウェイ
読了日:12月25日 著者:
読書メーター
おそらくこれが2009年の最後の記事になると思うので、総括のようなものを書いてみようと思う。
今年はいろいろ厄介な出来事が立て続けにあったために、例年に比べると読書量は減ってしまった。それから読んだ本の感想も年内には書ききれなかった。その上、これまでにない冊数の積読を抱えている。と、少々不本意な感がある1年だった。
しかしながらその読書内容はけっこう充実していたように思われる。オークションを利用するようになって、絶版本を格安に入手できるようになったことが大きい。ドライサーやジェイムズ、ノリスらの名作を読めたことは素直に嬉しかった。
もう一つ、読書会が(意外にも?)存続したことも挙げられる。やはりこういうものは課題の選択はもちろんだが、それ以上に人選が重要だと痛感した。
それから、「今年読んだ本で何が面白かったか?」などと聞かれることがたまにあるが、こういう質問をされるとちょっと困ってしまう。というのも私はあまりそういうものに序列をつけたりするのが好きではないからだ(故に感想でも☆印などの評価はしていない)。もちろん面白い作品をいくつか挙げろ、と言われればそれは可能である。
今年に入って読んだ作家で意外に面白かったのがアーウィン・ショー。それから以前から読みたいと思っていたシャーウッド・アンダスンの『ワインズバーグ・オハイオ』は予想を裏切らない作品だった。また常々思っているようにヘンリー・ジェイムズの作品はどれも面白く、大きく外れるということがなかった。ロバート・クーヴァーの『ユニヴァーサル野球協会』も捨てがたい。他ではカポーティやマラマッドの作品も読みごたえがあった。偶然入手したキャサリン・アン・ポーターの作品も面白かったので、『愚か者の船』を読むのが楽しみである。それから読書会の課題になった折口信夫の『死者の書』。この時は不運にも参加できず無念だった。
2010年はまず積読の山を崩すところから始めなければならない。
来年もまたすばらしい本との出合いがありますように・・・。
ついでに読書会も存続しますように・・・(笑)。
今年はいろいろ厄介な出来事が立て続けにあったために、例年に比べると読書量は減ってしまった。それから読んだ本の感想も年内には書ききれなかった。その上、これまでにない冊数の積読を抱えている。と、少々不本意な感がある1年だった。
しかしながらその読書内容はけっこう充実していたように思われる。オークションを利用するようになって、絶版本を格安に入手できるようになったことが大きい。ドライサーやジェイムズ、ノリスらの名作を読めたことは素直に嬉しかった。
もう一つ、読書会が(意外にも?)存続したことも挙げられる。やはりこういうものは課題の選択はもちろんだが、それ以上に人選が重要だと痛感した。
それから、「今年読んだ本で何が面白かったか?」などと聞かれることがたまにあるが、こういう質問をされるとちょっと困ってしまう。というのも私はあまりそういうものに序列をつけたりするのが好きではないからだ(故に感想でも☆印などの評価はしていない)。もちろん面白い作品をいくつか挙げろ、と言われればそれは可能である。
今年に入って読んだ作家で意外に面白かったのがアーウィン・ショー。それから以前から読みたいと思っていたシャーウッド・アンダスンの『ワインズバーグ・オハイオ』は予想を裏切らない作品だった。また常々思っているようにヘンリー・ジェイムズの作品はどれも面白く、大きく外れるということがなかった。ロバート・クーヴァーの『ユニヴァーサル野球協会』も捨てがたい。他ではカポーティやマラマッドの作品も読みごたえがあった。偶然入手したキャサリン・アン・ポーターの作品も面白かったので、『愚か者の船』を読むのが楽しみである。それから読書会の課題になった折口信夫の『死者の書』。この時は不運にも参加できず無念だった。
2010年はまず積読の山を崩すところから始めなければならない。
来年もまたすばらしい本との出合いがありますように・・・。
ついでに読書会も存続しますように・・・(笑)。
